居合道とはー

簡単にいうと、袴を着て腰に刀を差して振る武道です。
よく合気道と混同されるのですがそうではありません。
居合道と剣道が「静/動」で対となっています。
 
*剣道=抜刀した状態から一対一の”立合い”で相手を打ち伏す。
*居合道=納刀した状態から”居合った”敵の襲撃に対応し、1〜3太刀で斬り殺す。
襲撃とその対応を想定した「型」(決められた動き)を覚え、
練度を上げていくのが主たる稽古になります。
決められた動きを繰り返すと聞いてつまらない、と感じるかもしれませんが
そんなことはありません!
 
タイミング、重心、姿勢、細かい動きなど、
抜けば抜くほど無限に改善するべき箇所が見えてくるのです。

他の武道と比べて実際の相手と勝負するのではなく、
自らが仮想する敵を刀を用いて制することを目的としているところが異なります。

いわば自分との戦いと考えることができ、
精神的な鍛錬にもなります。

居合道は基本的に激しい動きをしないので体力に自信の無い人でも行うことが出来ます。
また大学から居合をはじめる人がほとんどであり、剣道や弓道といった武道を
やったことの無い人でも大丈夫です。


居合道の技には大きく分けて二つあります。一つは制定居合というもので日本全国で統一されています。
もう一つは古流と呼ばれ、道場の流派によって多少の違いがあります。
私たち東北大学居合道同好会では夢想神伝流という流派を稽古しています。 


居合の歴史は古く、およそ400年前に遡ります。
始祖は林崎甚助重信という人で流名(流派の名前)は神夢想林崎流といいました。
その後に九代大森六太夫政という人が英信流と小笠原流を加え、工夫していきました。


実際にどういった技を抜き、どのような練習をしているかを見たい方はぜひ見学へお越しください。